Google アクセスレポートの月間送付ガイド:作成から自動送信まで

2024.09.4
    1. Google アクセスレポートとは?
    2. 月間レポートの作成と送付方法
    3. レポートに含めるべき情報
    4. レポートのカスタマイズと自動化
    5. データ分析のベストプラクティス
    6. 月間レポートの活用
    7. まとめ

    現代のデジタル時代において、ウェブサイトのパフォーマンスを理解し、改善することは、成功したオンラインプレゼンスを構築するために不可欠です。多くの個人や企業がウェブサイトを運営しており、そのパフォーマンスを定期的にチェックすることで、効果的なマーケティング戦略を立てたり、ユーザーエクスペリエンスを向上させたりすることができます。しかし、どのようにウェブサイトのパフォーマンスを把握し、分析するかは、多くの人にとって複雑に感じられるかもしれません。そこで、Googleの提供するアクセスレポートが役立ちます。

     

    これらのレポートを利用することで、ウェブサイトの強みや弱点を把握し、効果的な改善策を講じることが可能になります。

    Google アクセスレポートとは?

    Google アクセスレポートは、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを使用して、ウェブサイトのトラフィックやパフォーマンスを定量的に分析するためのレポートです。

     

    これにより、訪問者の行動や検索エンジンでのパフォーマンスを詳細に把握し、サイト運営やマーケティング戦略の改善に役立てることができます。特に、月間レポートとして定期的に情報を収集し、分析することは、サイトのトレンドや変化を追跡するための重要な手段となります。

    月間レポートの作成と送付方法

    Google Analyticsを使用する場合

    Google Analyticsは、ウェブサイトの訪問者データを詳細に収集し、分析するための強力なツールです。以下に、月間レポートの作成と送付方法を説明します。

     

    カスタムレポートの作成

     

    ①Google Analyticsのダッシュボードにログインし、「カスタムレポート」を作成します。レポートには以下の指標を含めると良いでしょう:

     

    • ユーザー数: サイトに訪問したユニークユーザーの数。
    • セッション数: サイトへの訪問回数。
    • ページビュー数: サイト内で表示されたページの総数。
    • 平均セッション時間: ユーザーがサイトに滞在した平均時間。
    • 直帰率: 訪問者が最初のページを見ただけで離脱した割合。
    • コンバージョン率: 設定した目標(例: 購入、問い合わせなど)を達成した割合。

    ②セグメントの利用: Google Analyticsでは、ユーザーの行動に基づいてセグメントを作成し、特定のグループのデータを分析することができます。たとえば、新規ユーザーとリピーターの行動を比較することで、どの施策がリピーターの獲得に貢献しているかを分析できます。

     

    ③ユーザーエクスプローラー: 個別のユーザーの行動をトラッキングし、どのページを訪問したか、どのようにサイト内を移動したかを確認することができます。これにより、ユーザーの行動パターンをより深く理解できます。

     

    ④カスタムレポートを作成した後、Google Analyticsの「メール」機能を使用して、PDFやExcel形式でレポートを自動送信する設定を行います。これにより、レポート作成の手間を省き、毎月定期的にレポートを関係者に送信することができます。

    Google Search Consoleを使用する場合

     

    Google Search Consoleは、検索エンジンでのパフォーマンスを分析するためのツールです。以下に、Search Consoleを使用した月間レポートの作成と送付方法を説明します。

     

    パフォーマンスレポートのエクスポート

     

    ①Search Consoleの「パフォーマンス」レポートで、サイトがどのキーワードでどのようなパフォーマンスを発揮しているかを確認します。クリック数、表示回数、平均CTR、平均順位などのデータを収集します。

     

    ②これらのデータを月単位でエクスポートし、エクセルやGoogleスプレッドシートでさらに分析することができます。

     

    ③ カバレッジレポート: Search Consoleのカバレッジレポートでは、インデックスされているページやエラーの詳細を確認できます。これにより、検索エンジンに正しくインデックスされていないページを特定し、修正することができます。

     

    ④モバイルユーザビリティ: モバイルユーザビリティのレポートを使用して、モバイルデバイスでの表示や操作の問題を検出し、改善するための対策を講じることができます。

     

    ⑤エクスポートされたデータを手動でまとめ、メールで関係者に送信します。また、Google Data Studioなどのツールを使用すれば、リアルタイムで更新されるダッシュボードを作成し、共有リンクを送信することで、常に最新のデータを参照することができます。

     

    レポートに含めるべき情報

    月間レポートには、以下の情報を含めると効果的です。

     

    • 訪問者数: 月間の訪問者数および新規訪問者とリピーターの割合。
    • セッション数とページビュー数: 訪問者がサイトを訪問した回数とその際に閲覧したページの総数。
    • 直帰率: 訪問者が最初のページを見ただけでサイトを離れた割合。
    • 平均セッション時間: 訪問者がサイトに滞在した平均時間。
    • トラフィックソース: 訪問者がどの経路からサイトにたどり着いたか(検索エンジン、直接アクセス、リファラルサイト、ソーシャルメディアなど)。
    • 検索キーワード: 訪問者が使用した検索キーワード。

    レポートのカスタマイズと自動化

     

    • Google Data Studioの活用:Google Data Studioを使用すると、Google AnalyticsやSearch Consoleからのデータを統合し、カスタマイズされたダッシュボードを作成することができます。これにより、視覚的にわかりやすいレポートを作成し、リアルタイムでデータを更新することができます。
    • サードパーティツールの利用: サードパーティの分析ツールやレポート生成ツールを利用することで、さらに詳細な分析や自動化が可能です。
      たとえば、月次レポートを自動生成し、指定したメールアドレスに送信する機能を持つツールもあります。

    データ分析のベストプラクティス

     

    • 比較分析: 月ごとのデータを比較するだけでなく、前年同月や業界平均と比較することで、より深い洞察を得ることができます。
    • アクションプランの策定: レポートで得られたデータに基づいて、具体的なアクションプランを策定し、改善点を明確にすることが重要です。

      たとえば、直帰率が高いページについては、コンテンツやデザインの改善を検討する必要があります。

    月間レポートの活用

    月間レポートを定期的に確認することで、以下の利点があります。

     

    • パフォーマンスの把握: 各月のデータを比較することで、どの施策が効果的であったかを分析できます。
    • 問題点の特定: 直帰率や平均セッション時間、特定のページのパフォーマンスが低下している場合、その原因を特定し、改善策を講じることができます。
    • 目標設定と達成の確認: 設定した目標(例: 目標コンバージョン率や売上増加)に対する進捗状況を確認できます。
    • 関係者への報告: 月間レポートを共有することで、チーム内や顧客と成果や課題を共有し、今後の戦略を共同で策定するための基礎資料となります。

    まとめ

    このように、Google アクセスレポートを活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスをしっかりと把握し、より効果的なサイト運営が実現できます。データの詳細な分析とカスタマイズを行い、定期的なレポート作成を通じて、サイトの最適化とマーケティング戦略の改善に役立ててください。

     

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